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- 修理事例1
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状態確認
底部分は、竹釘で打ち付けられている状態です。
竹釘ゆえ、もともと強度がないので全部はずれてバラバラな状態で、3つに割れています。
しかもこれまでに修理をした形跡があり、金釘が使われています。また、部分的にボンドによる修正箇所を発見。 -
解体作業
丁寧に解体していきます。 -
行程3
金具をはずします。結構サビがひどい状態。
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行程4
金具、つる、カメ、菊、高貴な方の衣装箱だったものと思われます。
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行程5
タンスの背面部分、引き出しの底がおのおの虫食いや割れにより、大きな隙間ができています。
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行程6
引き出し底。割れて隙間がかなり大きいため、この割れた部分に異なる木を埋め成型します。
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行程7
割れた箇所のサイズを綿密に測り、異なる木を補填するためカット。
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行程8
カットした木を、隙間にあて、ぴったりはまるまで、かんななどで微調整をはかりつつ削ります。
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行程9
ボンドを流し、木をはめ込んだあとハンマーで、軽くたたきます。
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行程10
かんなをかけ、表面の凹凸をとります。
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行程11
はみ出た部分をカットします。
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行程12
素地研摩により、古い塗膜をはがして素地を平坦にします。
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行程13
節穴や深いキズにパテを埋め、塗装前の下地調整をする。
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行程14
磨いて錆を落とした後 ラッカー黒色塗装 後 仕上げクリア塗装します。
亀の飾りの真鍮部は磨き後ラッカークリア塗装します。 -
行程15
ラッカー黒色塗装 後 仕上げクリア塗装します。
亀の飾りの真鍮部は磨き後ラッカークリア塗装します。 -
行程16
透明着色塗装の場合、木材の色を美しくするために素地の段階で着色。
今回は着色剤に目止め剤を混入して、ワイピング(拭き取り)します。 -
行程17
塗料の密着性を確保するとともに、塗膜の肉持ち感と塗面の平滑性を得るために塗膜します。乾燥後サンドペーパーで研磨。
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行程18
上塗り塗料に着色剤を混入して補色する。
今回は小豆色の漆に近い濃い色に仕上げるため、アクリルウレタンを使用。 -
行程19
補色後 乾燥させて軽く研磨したあとポリウレタンで仕上げ塗装します。
塗装工程における最終塗膜で、光沢、平滑性、色合いなどの外観がこれで決定され、さらに、耐擦傷性、耐水性、耐熱性、耐汚染性などの塗膜物性もこの上塗り塗料の性能にかかってきます。 -
完成
金具を取り付けて、引出しがスムーズに動くようロウを塗って出来上がり!